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アニメ 2018.03.01
true tears
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©2008 true tears 製作委員会/イラストレーション 関口可奈味
アニメ「true tears」の感想
誰しもが自分の描いた未来をその通りに現実にできるものではない。
好きで好きでたまらなく好きで、だけどその気持ちが伝わり叶うのは一人なわけで…。そんな淡い初恋の物語。キャラクターそれぞの描写すばらしくture tearsの世界にすぐに引き込まれた。
このアニメは少年少女のリアルな気持ちを表現するのがうますぎる。自分の過去の恋と何度も重ね合わせてしまうほど。
些細な物言いや仕草など、ちょっとリアルすぎて卑怯だ。特に最終回はずるい。あのエンディング…。視聴後の余韻と共に色々と考えてしまった。
個人的には乃絵ちゃんへの共感具合がパなかった。わかるよ、乃絵ちゃんのその気持ち。痛いほどに。
こんなにも好きなのに、恋焦がれるのに、叶わなかった時の気持ち。乃絵ちゃんが最後に泣けたのはそれほどまでに真一郎のことを想っていたからだって。昔、誰かも言ってた。「この世で一番美しい恋は片思いだ」って。
こういう涙を流して、人は強くそして大人になっていくんだな。自分もそうやって大人になったんだなって懐かしくも切ない気持ちになれる、そんなアニメだと私は思う。
…ああ青春よ、ほろ苦すぎる。少し古いアニメですが、今もなお心に残る素晴らしい作品なので、是非とも観ていただきたい。